介護者であるご家族が入院したり、亡くなられた場合、残されたご本人やご家族にとっては、大変な状況かと思います。以下に、取るべきステップや利用できる支援についてまとめました。
1. 緊急時の対応
- まずは落ち着いてください: 突然のことで動揺されていると思いますが、冷静に状況を整理することが大切です。
- 医療機関やケアマネジャーに連絡: 介護者が急な入院をされた場合は、入院先の病院に連絡し、状況を伝えてください。日頃から介護計画を立てていたケアマネジャーがいる場合は、すぐに連絡して状況を共有し、今後の対応について相談しましょう。
- 緊急時の連絡先を確認: 介護者が亡くなられた場合は、かかりつけ医や警察(事件性がある場合)、葬儀社などに連絡する必要があります。事前に、緊急時の連絡先リストを作成しておくと安心です。
2. 介護・生活の支援体制を整える
- 居宅サービスの見直し: 介護者がいなくなることで、これまで行っていた家事や身体介護ができなくなります。ケアマネジャーに相談し、訪問介護(ホームヘルパー)、訪問看護、デイサービス(通所介護)など、必要なサービスを緊急的に増やすことを検討しましょう。
- ショートステイ(短期入所生活介護)の利用: 介護者が不在の間、一時的に施設に入所して介護を受けることができます。ケアマネジャーに相談して、空きのある施設を探してもらいましょう。
- 一時的な見守り・支援: 地域のボランティア団体や民生委員、近所の方などに一時的な見守りをお願いすることも考えられます。
- 生活支援サービス: 食事の準備が困難な場合は、配食サービスや買い物の代行サービスなどを利用することも可能です。
3. 専門機関への相談
- 地域包括支援センター: 高齢者とそのご家族の総合相談窓口です。介護サービスの手配や、経済的な支援、成年後見制度の相談など、幅広い相談に対応してくれます。
- 市区町村の担当窓口: 介護保険課や福祉課など、お住まいの自治体の窓口に相談することで、利用できる制度やサービスについて教えてもらえます。
- 社会福祉協議会: 福祉に関する相談や、低所得者向けの生活資金の貸付など、様々な支援を行っています。
- ケアマネジャー: 介護計画の作成やサービス事業所との調整など、介護全般の専門家です。介護者がいなくなった場合、最も頼りになる存在です。
4. 経済的な支援
- 高額介護サービス費: 介護サービスの利用料が高額になった場合、一定の上限額を超えた分が払い戻される制度です。
- 生活福祉資金貸付制度: 低所得者や高齢者、障害のある方を対象に、生活資金などを低利子または無利子で貸し付ける制度です。社会福祉協議会が窓口となります。
5. 介護者が亡くなられた場合
- 相続手続き: 介護者が亡くなられた場合、相続が発生します。遺言書の有無や、相続人の確認、遺産分割など、専門家(弁護士、司法書士など)に相談しながら進めるのがよいでしょう。
- 成年後見制度: 介護を受けていたご本人が認知症などで判断能力が不十分な場合、財産管理や契約などの法律行為を支援する成年後見制度の利用を検討することも大切です。
大切なこと
- 一人で抱え込まないこと: このような状況では、精神的にも肉体的にも大きな負担がかかります。ご家族やご友人、専門機関など、周りの人に助けを求めることをためらわないでください。
- 日頃からの準備: 介護者がいるうちに、緊急時の連絡先リストや、介護者が不在になった場合の対応策について話し合っておくことが重要です。
突然の出来事で大変な状況だと思いますが、まずは地域包括支援センターやケアマネジャーに連絡し、専門家の力を借りて一つずつ対応を進めていくことが、最も確実な方法です。
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介護者がいなくなった場合の経済的な問題について詳しくお答えします。
主に利用できる経済的な支援には、公的な制度や貸付制度、払い戻し制度などがあります。
公的な支援制度
- 高額介護サービス費: 介護サービス費の自己負担額が一定の上限を超えた場合、超過分が払い戻される制度です。所得に応じて上限額が異なります。
- 高額医療費: 医療費の自己負担額が上限を超えた場合、超過分が払い戻される制度です。介護サービスと医療費を合わせた払い戻し制度もあります。
- 生活保護: 経済的に困窮している場合に、国が最低限度の生活を保障する制度です。
貸付制度
- 生活福祉資金貸付制度: 市区町村の社会福祉協議会が窓口となり、低利子または無利子で生活費や福祉費などの貸付を行う制度です。緊急性が高い場合にも対応できる場合があります。
その他の制度
- 成年後見制度: 認知症などで財産管理が難しい場合、本人に代わって財産管理や契約を行う人を選任する制度です。この制度を利用する場合、後見人の報酬などの費用が発生することがあります。
これらの制度は、お住まいの市区町村や個々の状況によって利用できるものが異なります。まずは、お近くの地域包括支援センターや市区町村の窓口に相談することをおすすめします。専門の相談員が、利用できる制度や手続きについて詳しく教えてくれます。
介護費用だけでなく、生活費全般の不安についても相談してみましょう。地域包括支援センターは、高齢者やその家族をサポートするための総合的な相談窓口です。
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家族を亡くされた後に孤立してしまう状況は、精神的にもつらいものがあると思います。しかし、一人で抱え込まず、利用できる支援やサービスはたくさんあります。
以下に、孤立を防ぎ、社会とのつながりを持つための支援手段をいくつかご紹介します。
1. 専門家への相談
- 地域包括支援センター: 65歳以上の高齢者とそのご家族を対象にした、総合的な相談窓口です。介護のことはもちろん、孤独や生活の不安、近隣との関係など、様々な困りごとについて相談できます。専門の職員が、状況に応じて適切なサービスや支援につなげてくれます。
- 社会福祉協議会: 地域住民の福祉を目的とした団体で、ボランティア活動の紹介や、福祉サービスの利用援助などを行っています。生活の困りごとや、地域とのつながりについて相談できます。
2. 見守り・安否確認のサービス
- 見守りボランティア: 地域住民が協力して、一人暮らしの高齢者の自宅を定期的に訪問し、安否確認や話し相手になるサービスです。市町村や社会福祉協議会が窓口になっていることが多く、申請することで利用できます。
- 民間事業者の見守りサービス: センサーやカメラを利用して安否確認を行ったり、訪問や電話で定期的にコミュニケーションを取るサービスもあります。有料となりますが、より安心感を得たい場合に有効です。
3. 交流や居場所づくりの場
- 高齢者サロン(ふれあい・いきいきサロン): 地域住民が主体となって運営する、高齢者が気軽に集まり交流する場です。お茶を飲んだり、趣味を楽しんだり、参加者同士で会話をしたりと、様々な活動が行われています。地域の公民館や集会所などで開催されていることが多いです。
- 趣味のサークルや講座: 地域の公民館やコミュニティセンターでは、体操、書道、手芸、囲碁、将棋など、様々な趣味のサークルや講座が開催されています。新しい仲間を見つけたり、生きがいを持つきっかけになります。
これらの支援は、ご自身の希望や状況に合わせて選ぶことができます。まずは、地域の窓口である地域包括支援センターに相談し、ご自身の状況を話すことから始めてみましょう。相談は無料で、秘密は守られます。専門家が親身になって話を聞き、最適な支援方法を一緒に探してくれます。