電動車椅子っていくらぐらいするの? レンタルできるの?

電動車椅子の価格とレンタルについてですね。詳しく見ていきましょう。

電動車椅子の価格

電動車椅子の価格は、機能やメーカーによって大きく異なります。目安としては、約10万円から100万円台まで幅があります。

  • 簡易型・折りたたみ型など比較的安価なもの: 10万円台から購入できるものもあります。輸入品などで8万円台から見られることもあります。
  • 多機能なもの・高機能なもの: 30万円台~50万円台が一般的で、リクライニングやティルト機能が付いたもの、電動リフト機能が付いたものなどは、さらに高額になり、100万円を超えるものもあります。
  • シニアカー(電動カート): 電動車椅子とは少し異なりますが、10万円台後半から40万円台が目安です。

電動車椅子のレンタル

電動車椅子はレンタルも可能です。特に一時的に必要となる場合や、購入前に試してみたい場合などに便利です。

  • レンタル料金の相場: 全額自己負担の場合、月額10,000円~40,000円以上が目安です。
  • 介護保険の適用: 介護保険が適用される場合、自己負担額は原則1割(所得に応じて2~3割)になります。例えば、月額30,000円の電動車椅子であれば、1割負担で月額3,000円程度で利用できます。
    • 介護保険の対象者: 65歳以上の高齢者、または40歳から65歳未満で特定の疾病を患っている方が対象です。
    • 注意点: 介護保険でレンタルできる福祉用具には種類が決められており、電動車椅子も対象に含まれます。

公的助成制度(補助金)について

電動車椅子の購入やレンタルには、公的な助成制度が利用できる場合があります。

  1. 介護保険制度: 上述の通り、要介護認定を受けている方が福祉用具をレンタルする際に利用できます。
  2. 補装具費支給制度: 身体障害者手帳を所持している方などが対象で、電動車椅子の購入費用の一部が補助されます。
    • 対象者: 身体障害者手帳を所持している方。または、障害者総合支援法で定める指定難病患者で、補装具が必要と判断される場合。
    • 支給額: 電動車椅子の種類(普通型、簡易型など)によって基準額が定められており、原則1割の自己負担で残りが支給されます。例えば、普通型(4.5km/h)で314,000円、簡易型(切替式)で157,500円などが基準額として挙げられています。
    • 注意点: 介護保険を利用できる人は、原則として補装具費支給制度の対象外となります(障害者保険と介護保険の併用はできません)。

まとめ

  • 購入の場合: 10万円台~100万円以上と幅広く、機能によって価格が変わります。
  • レンタルの場合: 月額10,000円~40,000円以上ですが、介護保険が適用されれば1割負担(月額数千円程度)で利用できます。
  • 補助金: 介護保険(レンタル)と補装具費支給制度(購入)の2種類があり、条件を満たせば費用負担を軽減できます。

ご自身の身体状況や利用目的、そして介護保険の適用状況などを確認し、購入かレンタルか、またどの種類の電動車椅子が良いか検討されることをお勧めします。まずは、地域の福祉用具貸与事業所や、お住まいの市区町村の福祉窓口に相談してみるのが良いでしょう。

電動車椅子は多種多様なモデルがあり、その機能や性能によって価格が大きく変動します。ここでは、主な電動車椅子の種類とそれぞれの価格帯、特徴を詳しくご紹介します。

1. 簡易型・コンパクト・軽量タイプ

比較的安価で、持ち運びや収納に便利なモデルです。室内での使用や、介助者がいる場合の移動に適しています。

  • 価格帯: 約8万円~30万円台
  • 特徴:
    • 軽量で折りたたみ可能なモデルが多い(15kg~30kg程度)。
    • バッテリーが小型で、走行距離は比較的短い(10km~20km程度)。
    • シンプルな操作性で、初めて電動車椅子を使う方にも扱いやすい。
    • 介助用電動車椅子(電動アシスト付き車椅子)もこの価格帯に含まれることがあります。

  • :
    • 「ポルタス・タンク ハイブリッド」(Amazonなどで8万円台~)
    • 「SKIP WALKER SMART」(約21.8万円~)
    • 「Zurcheel 電動車椅子 折畳み 軽量 コンパクト」(約25万円~)
    • 「e-Economy スマイル KEY-01」(約19万円~)

2. 標準型・多機能タイプ

一般的な電動車椅子で、屋内・屋外問わず幅広いシーンで利用できるバランスの取れたモデルです。

  • 価格帯: 約30万円~70万円台
  • 特徴:
    • 安定した走行性能と、ある程度の走行距離を確保。
    • ジョイスティック操作が主流で、直感的に操作できる。
    • 座面のクッション性や背もたれの調整機能など、快適性を考慮した設計。
    • 介助用としても使用できる手押しハンドルが付いているものも多い。

  • :
    • ヤマハ、カワムラサイクル、ミキなど主要メーカーの一般的なモデル。
    • 高機能な折りたたみ電動車椅子もこの価格帯に含まれることがあります。(例:FOLDAWHEEL PWシリーズ 約34.5万円~41万円)

3. 高機能・高性能タイプ

リクライニング、ティルト、昇降機能など、利用者の体位変換や介護負担軽減に特化したモデルです。安全性や耐久性も高く、悪路での走行にも対応できるものもあります。

  • 価格帯: 約70万円~150万円以上
  • 特徴:
    • 座位姿勢の保持や体圧分散を目的としたリクライニング・ティルト機能。
    • 電動で座面が昇降し、目線や立ち座りをサポートするリフトアップ機能。
    • 段差乗り越え機能など、走行性能に優れたモデルも。
    • バッテリー容量が大きく、長距離走行が可能。
    • オーダーメイドや特殊なオプションを付けるとさらに高額になります。

  • :
    • WHILL(ウィル): スタイリッシュなデザインと高い走行性能が特徴。
      • Model C2:約48.7万円(非課税)
      • Model F:約37.2万円(非課税)
    • ティルト・リクライニング機能付きの電動車椅子
    • 屋内・屋外兼用の高出力モーター搭載モデル

4. シニアカー(電動カート)

電動車椅子とは異なり、座席に座ってハンドルで操作するタイプの乗り物です。主に屋外での移動に適しています。

  • 価格帯: 新品で約30万円~50万円前後、中古で10万円~20万円前後
  • 特徴:
    • 運転免許不要で、手軽に利用できる。
    • 安定性が高く、長距離の移動も比較的快適。
    • 買い物や散歩など、屋外での活動範囲を広げたい方におすすめ。
    • 介護保険の対象となるモデルもあります。

  • :
    • スズキ「セニアカー ET4D」(約41.8万円、非課税)
    • アテックス「マイピア BT43」(約40.7万円)
    • ヤマハ「JWアクティブ」シリーズ(電動車椅子に近い形状のものもあります)

価格に影響する主な要素

電動車椅子の価格は、以下の要素によって大きく変動します。

  • バッテリーの種類と容量: リチウムイオンバッテリーは軽量で高性能ですが、鉛バッテリーに比べて高価です。容量が大きいほど走行距離が伸びますが、価格も上がります。
  • モーターの出力: 馬力が大きいほど、坂道や悪路での走行性能が向上しますが、価格も高くなります。
  • フレーム素材: アルミ合金は軽量で丈夫ですが、スチール製よりも高価です。
  • 搭載機能: リクライニング、ティルト、電動昇降、段差乗り越え機能、遠隔操作など、多機能であるほど価格は上がります。
  • 折りたたみ機構: 折りたたみができるモデルは、持ち運びや収納に便利ですが、その機構により価格が上乗せされることがあります。
  • ブランド・メーカー: 有名メーカーや海外ブランドは、技術力やデザイン性から価格が高くなる傾向があります。
  • 耐久性・安全性: 長期間安心して使用できるための設計や、安全機能(自動ブレーキ、転倒防止装置など)の充実度も価格に反映されます。

電動車椅子を選ぶ際は、ご自身の身体状況、利用目的(屋内メインか屋外メインか、移動距離など)、そして予算を考慮して、最適な一台を見つけることが重要です。まずは、福祉用具専門相談員や、地域の福祉相談窓口に相談し、試乗やレンタルを検討することをおすすめします。

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